メールマガジン「1960年にタイムマシンで飛んでいけたら楽しいね」

サンプルを掲載しました。ボリューム的には、10KB程度の、軽めのメルマガになると思います。
なお、2002年に一年間発行してきた「1980年に……」の発行済みバックナンバーはこちらで閲覧できます。

          異国のニッポン・43年前を一緒に旅しよう
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┃1960年にタイムマシンで飛んでいけたら楽しいね サンプル号
┃presented by 「道草オンラインマガジンonfield」

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1960年の新聞縮刷版を読んだ上で、忘れられたニュースや情報をピックアップ。重箱のスミをつつくような情報発掘で、1960年を追体験していこうという趣向のメルマガです。
同時代を生きてきた方には懐かしく、生まれてもいなかった人には意外な発見がいろいろ。毎月2回のメルマガ、よろしくおつき合いください。
by 発行人・建野友保(フリーライター)

★★☆☆ ニュースかわらばん ☆☆★★(1960年の朝日新聞から)

◎永久心臓?

1960年代の幕開けとなる元旦から始まった企画記事「1960年代」で、最初に取り上げられている話題は「永久心臓」。
これによれば、前年の1959年、アメリカの学者が学会でプラスチック製の人工臓器を発表し、場内にどよめきが起こったそう。この学者はすでに「プラスチック・ハート」を埋め込んだ犬を3時間20分、生かせているとのことで、「人類に死がなくなるのも近いのでは?」と期待を抱かせるような記事でした。
当時はまだ、有人宇宙飛行も実現していなかったわけですが、アメリカとソ連の間でどちらが先に宇宙に飛び出すか、競争されていた時代。科学技術への底知れない期待が渦巻いている時代だからこそ、こんな記事も出るのでしょうね。
同記事には「死に神 遠ざける」の見出しも踊っています。

◎食べる石油?

同じく特集「1960年代」の2回目は「食べる石油」がテーマ。見出しには「ビフテキまで合成」とあります。 これによると、某大学の博士の研究によって、ビフテキ(ビーフステーキのことですね)の元を石油から作ることに成功したのだとか……。
当時は、「明るく丈夫なプラスチックの建物」「華やかな合成繊維の衣服」などが登場し、石油化学品への期待が高まっていた時代。化学会社のなかには「一部の芸術品を除いて、日常製品はすべて石油化学で作られるだろう」と予言する会社も。
うーむ、確かに身の回りはプラスチック製品だらけ。予言は当たったともいえますが、自然回帰の傾向が強まるところまでは予測できなかったようですね。

◎お正月の遊びといえば

「こんなお正月遊びはいかが?」と特集した記事を発見。ここで取り上げられている遊びは、「おはじきすごろく」「帽子かぶり」「ミカン拾い」「電報ごっこ」「ゼニまわし」「背番号あて」の6つ。
うーむ、どんな遊びなのか、想像がつきませんねえ。なかでも不思議なのは「帽子かぶり」。記事によると、少し大きめの三角帽子を作り、天井から吊しておく。その上で、目隠しをして膝歩きし、「このへんかな?」と思ったところで立ち上がって、帽子にすっぽり入れば当たり!というもの。
どの遊びも、ほとんどお金がかからないのが特徴。デフレの今、さっそく試してみますか?

◎恐怖の島倉千代子さん

43年前ともなれば、新聞紙上に登場してくる芸能人も、ほとんどは消えた人ばかり。そのなかで、今でも元気で活躍している島倉千代子さんに関する気になる話題を発見。
これによれば、悪質なファンの嫌がらせが続いていたそうで、数年前まで住んでいた家の前に爆発物が仕掛けられた事件、公演予定の劇場に爆破予告の脅迫電話がかかった事件など、こわーい事件がぞくぞく。翌月には、女性週刊誌に「どうして私を苦しめるの?」と切実な手記も。

◎修学旅行電車を増強

国鉄(今のJR)は、「修学旅行電車」を増強し、新車10両を名古屋地方で運転開始すると発表。
電車マニアでもない限り「修学旅行電車」なんて聞いたことがない……と思われるでしょうが、当時は新幹線なんてまだない時代。子どもたちに楽しい思い出を、と、特別な塗装を施した列車が作られ、団体様貸切で使われていたのでした。

◎バイオリンがお上手な10歳の少女って……

モスクワの特派員報告から。 ソ連のモスクワ市内を、どんな寒い日でも毎日、一緒に連れ立って散歩している日本人親子がいるという記事。 子どもの方は、前年に現地の音楽院宿舎にやってきた音楽留学の少女、10歳。バイオリンの素質が認められ、ソ連の文化省が親子で招待したものでした。
へえ、そんな日本人もいたんだねえ……と思って記事をよくよく見てみると、少女の名前は佐藤陽子ちゃん。そう、日本のバイオリニスト第一人者として知られ、芸術家の池田満寿夫さん(故人)と結婚して話題を集めた、あの佐藤陽子さんではないですか。掲載されている写真には、確かに面影が。
国から奨学金が出、衣服など必要なものも国の予算から。徹底した個人レッスンで腕を磨かれていたようですね。へえー、そうだったんだー。

◎10円札が使えなくなった時代

東京都豊島区在住の新聞読者からの投稿欄「もの申す」で、「10円紙幣を使おうとしたら、もう使えないと言われた。本当ですか?」の質問が。日本銀行からの回答も掲載されていて「立派に通用します」との答。
ふうん、昭和35年の当時、10円札を使おうとしていた人がいるんですねえ。発行人の僕は当時3歳、100円札はハッキリ覚えていますが……。ここで話題になった10円札とはどんなものか、下にリンクを貼っておきますが、「使わずにそのまま持っておいた方が価値があがりますよ」と言いたくなったりして……。
http://www.boj.or.jp/about/money/jyuu.htm

◎ガス中毒死が40日間で43人の時代

「ガスの恐怖つづく--炊事婦二人が死ぬ」という見出しの記事に注目。これによれば、のこぎり製造会社に住み込みで働いていた炊事婦2人が風呂に入ったまま、ガス中毒死していた、とのこと。同じ日、ガスストーブのそばで女性が死んでいるのも発見されたそうで、東京ガス管内だけで、前年12月から1月9日までの40日間でガス中毒死が43人を数え、「まさに恐怖のガスになっている」とか……。
当時は、都市ガスが普及の途上で、扱い慣れていない人が多かったということなんですね。元栓がゆるんだまま使っていたり、換気を怠ったまま使い続けたり……。 しかし、21世紀の今、ガス中毒でこんなに死者が出たら、大問題でしょうなあ。

◎トランジスター・ラジオ

ラジオ東京(今のTBSラジオ)が都内在住の世帯を対象に調べた結果によると、トランジスター・ラジオの普及率は「4軒に1台」の割合。ただし、トランジスター・ラジオを持っているのは「中」程度以上の家庭が多く、テレビを持っている裕福な家庭に限れば「4軒に3台」もの普及率だとか。
トランジスター・ラジオは、当時としては高性能の小型ラジオで、庶民の憧れの品でした。

◎ケネディ氏、立候補

10行程度の小さな記事。アメリカ大統領選に向けて、ケネディ民主党上院議員が、同党の大統領指名候補に立候補を表明。記事の中では、プロフィールについて「同氏はローマン・カソリック教徒である」としか書かれておらず、この記事に注目した日本人はわずかだったでしょうねえ。
ケネディ氏は当時、42歳の若さ。ちなみに日本の首相は、当時63歳の岸首相。

★★☆☆ 当時のテレビ(とラジオ)欄から ☆☆★★

このコーナーでは、新聞のテレビ・ラジオ欄から、番組をピックアップしてご紹介します。……とはいえ、当時の新聞を見て驚かされるのは、メインが「ラジオ欄」だったこと。テレビ番組は朝の始まりが7時からで、夜は何と、23時頃には放送終了だったんですねえ。
メルマガサンプル版では、とりあえず、ひとネタだけご紹介。

◎1960年の元旦テレビに、あの人が

今から見ると、全然正月っぽく見えないテレビ欄。夜のゴールデンタイムも特集番組みたいなものは見当たらず、30分単位の番組ばかりです。
そのなかでお正月っぽいのは、KRテレビ夜19時30分からの「新春おしどりパーティ」。仲の良さそうな有名人夫婦が何組か出ているバラエティ番組と思われますが、出演者のなかに「中村扇雀(今の中村鴈治郎)・扇千景(今の国土交通省大臣)」さん夫婦が。
同じくKRテレビの元旦朝10時からの番組には「新年閣僚あいさつ(宮内庁から中継)」という一時間番組がありましたが、40数年後、自分が政治家になって閣僚の一人になっているなんて、扇さんは想像もできなかったことでしょう。

★★☆☆ なつかし新聞広告 ☆☆★★(1960年の朝日新聞から)

このコーナーでは、当時の思いっきりレトロな広告をご紹介していきます。 当時はテレビが花形商品。今では信じられないような薬の広告も登場しますよ。 お楽しみに。

★★☆☆ お誕生日、おめでとう ☆☆★★

1月4日 ジャズ歌手のマリーンさん、お誕生日おめでとう。
1月6日 女優の大場久美子さん、お誕生日おめでとう。

★★☆☆ おくやみ ☆☆★★

1月4日 フランスの小説家、アルベール・カミュ氏が自動車事故で死亡。46歳でした。小説『異邦人』で知られ、『ペスト』でノーベル文学賞を受賞。同乗していた3人は助かり、命をとりとめたそうですが……。

★★★ 「1960年にタイムマシンで飛んでいけたら楽しいね」サンプル版
★★★  2003/00/00発行
★★★  発行者:建野友保 (tom@onfield.net)
★★★  道草オンラインマガジンonfield:
http://www.onfield.net/

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