●onfieldレポート●(02) 2001年12月1日号

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見合って、見合って 〜HCR見聞記〜

 今回で28回目を迎えた国際福祉機器展・HCR2001(10月24日〜26日、東京ビッグサイト)に行って来ました。毎年、10時の開場から一時間程度は、比較的人口密度が低いのが通例でしたが、今年は開場と同時に人が押し寄せる盛況ぶりで、展示会としてはすっかりおなじみになったようです。

 思えば、7年前に初めてHCR会場(当時は晴海でした)を訪れたときは、会場内が閑散としていて、どこかしらよそよそしい雰囲気が漂っていました。展示されている機器も、興味をそそられる物が少なく、目を引いたのは外国製の華やかなスポーツ型車いすくらい。来場者の多くは病院・リハ関係者や施設関係者、行政などの中間ユーザーで、一般の人なんてお呼びじゃないのね、といった感もありました。

 様相が一変したのは2年前です。公的介護保険制度の導入直前で、これまで福祉の分野には見向きもしなかった大手企業が、当時10兆円市場とも言われた介護市場で華々しくデビューしようと、大量のコンパニオンを導入して派手な展示をしたわけです。

 今年はどうでしょう。コンパニオンの数はぐっと少なくなり、デモンストレーションをするのも出展社の社員が中心。地味になったもいえますが、バブリーな雰囲気が消えて、ようやく実質的な展示会になった印象です。数年前には考えられなかったようなニッチなニーズ対応型の商品も展示されていて、「ああ、学習したんだなあ」と思いました。展示ブースにお金を使った2年前とは違い、商品開発そのものにお金をかけて展示は普通にするようになったのでしょう。

 来場者の変化も目立ちました。中間ユーザーよりもエンドユーザーが中心になったのはもちろんですが、僕が感じたのはエンドユーザーの多様さです。以前からよく見かけた障害者、障害児に加えて、高齢者も年々増えてきた気がします。

 障害の内容もさまざま。体をくねらせながら車いすで移動する脳性麻痺の障害者、自走式の車いすを颯爽と走らせる若い男性、おしゃれを決め込んできた若い女性の障害者、鼻に管を入れたままストレッチャーに載った障害児と両親、暴走族風に猛スピードで場内を走り回る電動ストレッチャーの男性(都内在住の彼を以前取材したことがありますが)などなど、人の数だけ多様な障害があるのだなあと、改めて感じてしまいます。

 出展社の商品開発が、より現場に近いニーズをくみ取ったものに変化してきているのは、こうしたエンドユーザーの多様さに気づき、様々な声を聞きながら改良に努めてきた成果なんでしょう。

 そう考えれば、HCRは、エンドユーザーが多様な福祉機器を体験する場でもあり、中間ユーザーやメーカーが多様な障害に着目する契機にもなった気がします。来場者と出展社の「お見合い交流」が活発になれば、もっと、かゆいところに手が届いた商品が登場するのではないかと期待したくなります。

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