メールマガジン「1980年にタイムマシンで飛んでいけたら楽しいね」
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 15号(7月下旬号)

1980年7月下旬号

発行・2002年07月16日

          22年前の「今」をお茶の間感覚で再現
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┃1980年にタイムマシンで飛んでいけたら楽しいね 15号
┃presented by 「道草オンラインマガジンonfield」

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★★☆☆ 1980年7月下旬の「世の中」ダイジェスト ☆☆★★

◎モスクワ五輪いよいよ開催

▼アメリカや日本、中国、西ドイツなどが不参加だったモスクワ五輪が開催に。参加国の一部は、入場行進をボイコット。深夜放送となったテレビ中継は意外に高視聴率。金メダルを期待されていた柔道の山下選手は、試合観戦でモスクワへ。▼鈴木善幸を総理とする鈴木内閣が発足。各派閥から平均的に大臣を入閣させ、挙党態勢を確立。これに伴って自民党支持率も上昇。▼日活ロマンポルノ4作品の「わいせつ度」が論議された裁判で、二審も「わいせつ」を否定。

★★☆☆ ニュースかわらばん ☆☆★★(1980年の朝日新聞から)

◎給食の主食は「ご飯」へ

文部省が積極的に推進している米飯給食、小中学校の8割以上が米飯をとりいれ、平均で月に6回近く「お米が主食の給食」としていることがわかった。ただ、文部省がもくろんだ消費量は8割近くしか達成しておらず、ここでも「米あまり」となっているそう。
余剰米の消費対策から始まった米飯給食、考えてみれば、贅沢な話だよなあ。

◎夏休みを強制

西武百貨店の社長さんが、部長や同待遇の中年社員に対して、「最低5日間以上、必ず夏休みをとりなさい」と命令。これまでは、夏休みをとるよう勧めても、規定では一週間以上休めるのに2、3日しか休まない人が多く、心身リフレッシュさせるためにも強制的な長期休みをとらせなければ、と判断してのことでした。
週休2日制がぼちぼち定着し始めた80年ですが、まだまだ働き蜂だったんですねえ。えっ?「うちの社長もこんな命令してほしい」ですって?

◎いいの? こんなことして

世の中は、省エネブーム。その影響からか、東京消防庁は、都内の高層ビルについて、無人の時に限って非常口誘導灯を消してもよいとする方針を発表。「東京消防庁管内のすべての建物全部がこれを実施すれば」年間20億円の電気代節約になるのだとか……。
この「 」内の前提って、あり得ますかねえ。高層ビルにはたいてい商業施設も入っているわけですし、オフィスでは残業する人もいる。高層ビルに一人もいない時間なんて、あるのかなあ。要するに、「消防庁も省エネに取り組んでいるぞー」というパフォーマンスですね、こりゃ。

◎日本に学ぶ「家族計画」

「日本の避妊技術を教えてもらいたい」と、中国が日本との交流を要望。人口問題に関する専門家で組織した日本家族計画視察団が中国を訪問し、日本で行われている「家族計画」の実態について情報提供することに。
中国は当時、人口がすでに10億人を超え、これ以上は増えないように一人っ子政策を推進中。2人目を生まないと宣言した夫婦には「一人っ子証」が発行されて月給の10分の1が奨励金として支給され、逆に3人以上を生んでしまった場合は罰金が科せられる仕組みだそう。
うーむ、この逆を日本がやれば、出生率は高まるかも。 ……しかし、「家族計画」って言葉は、誰が考え出したんだろう。昔から薬局前の自販機を見るたびに不思議に思っていたのですが。

◎そろそろウーロン茶の時代ですか

前年夏から人気が上昇していたウーロン茶などの中国茶、1980年は5月時点で早くも前年の輸入量を上回り、がぜんブレイクした感じ。 ところが、あまりの輸入急増で中国茶は品薄状態、なかには品質の落ちる中国産以外のものや番茶を混ぜて売るところもあるそうな。過剰ブームの裏には、つねにこういう問題が出てきますねえ。

◎格好悪い「歩く人」

読者からの手紙欄で、「通勤電車でウォークマンを聴いていたあなたへ」という女子大生からの手紙が掲載に。これによると、「あなた」はミラーのサングラスをかけ、手には楽譜を持ち、足を踏みならしながら気持ちよさそうに音楽に聴き入っていたそうな……。
わあ、ナルちゃんだねえ。確かに、真っ先にウォークマンを使い始めた人々は、目立ちたがりタイプだったかも。僕もこの頃、電車の中で初めて目撃し、「何だ、この人」と思った覚えが……。

◎田野近族とは

東京・日比谷野外音楽堂で開かれていた催し「ヤング・コミュニケーション'80」で、終演後、出口に観客が殺到して少女たちが将棋倒しになり、13人がケガをする事故に。 この記事によると、少女たちのお目当ては、当時17歳のアイドル歌手・川崎麻世さんだった……とのことですが、これはたぶん記者の勘違いで、おそらく「たのきんトリオ」だったのでしょう。この一ヶ月前に田原俊彦さんが歌手デビューし、オリコンベスト10に初登場していますからね。
ところで、新聞に掲載された「川崎麻世クン」の説明の部分で、こんな一節が。
「同じ事務所に所属する“田野近族”と共に、この日2回目のコンサートを開いた。“田野近族”とは、テレビ『3年B組金八先生』で急に人気が出た田原俊彦と高校生2人の3人組(一部省略・加筆)」。
悪ガキトリオ、改め、たのきんトリオの名前は有名ですが、「田野近族」は初耳。新聞記者社会部のおじさんが、なれない芸能情報に悪戦苦闘しながら一生懸命説明しようとしているのが、妙におかしいと思いませんか?

◎下宿生の面倒を見るおやじ

約670人の「下宿生」が住む某施設は自由な雰囲気。食事時はアグラをくんでもよく、パンツ一枚で過ごすのも自由。置いてある雑誌の人気ベスト3は「週刊実話」「プレイボーイ」「アサヒ芸能」。お弁当持参でレクリエーションにも出かけるし、施設内では演歌歌手のコンサートも。面会室には花の香りが漂っていて、訪れた家族はみな驚き、喜ぶのだそう。大きな特徴は、面会室や風呂に金網がないこと……。
ここは初犯の受刑者ばかりが収容されている三重刑務所。所長は受刑者を「下宿生」と呼び、受刑者は所長を「おやじ」と呼んでいるそうな。こういう雰囲気のなかだから、優良な「刑務所作業製品」を生み出しているのでしょうか。 ついでに、一週間の献立内容は以下のwebページ一番下をご参考に。ウチよりも、恵まれている……。
http://www.takarajimasha.co.jp/betaka_real/4796623949.html

◎「ミステリー列車」商法

赤字山積の国鉄(現JR)が、行き先を内緒にしたミステリー列車ツアーを実施。前年夏に実施した1泊2日の「銀河鉄道999号」ツアーが大好評だったため、第2弾として「イカルス号」ツアーを2泊3日で実施したもの。国鉄はこのほかにも、「ドカベン号」「アルタイ号」など27本のミステリー列車を走らせる予定だそうで、ちょいと乱発気味かな?
国鉄民営化まで、あと7年。「行き先がわからないミステリー」は国鉄自身だったりして……。

★★☆☆ 当時のテレビ(とラジオ)欄から ☆☆★★

◎水着で「ショック!」

7/17夜7時からTBSは、山口崇さん司会の「タイムショック」。この日は、CMやポスターで人気の水着美女が解答者として出演し、水着姿で「タイムショック!」。平成の「タイムショック」でもこの企画を多用していれば……。

◎金曜夜8時からテレビ朝日といえば?

答えは新日本プロレス中継。7/25は「坂口征二 対 上田馬之助」「アントニオ猪木・長州力組 対 バッド・ニュース・アレン、タイガー・ジェット・シン組」。解説は山本小鉄さん。懐かしい……。上田馬之助さんはお元気ですか?

★★☆☆ なつかし新聞広告 ☆☆★★(1980年の朝日新聞から)

◎「翔んだカップル」の併映

薬師丸ひろ子さん、石原真理子さんなどが出演するあの映画が封切りに。併映は……グワシ!
http://www.onfield.net/melmag/80/0716/1.html

◎そろそろ賞味期限切れますよ

長期保存がきくアメリカのサバイバル非常食。賞味期限は25年間。ということは……そろそろ食べてねー。
http://www.onfield.net/melmag/80/0716/2.html

★★☆☆ ヒットチャート ☆☆★★(民放FMの「ポップスベストテン」より)

今回は洋楽。7/26付ランキングです。

1 セイブ・ミー(クイーン)
2 恋のブラス・イン・ポケット(プリテンダーズ)
3 カミング・アップ(ポール・マッカートニー)
4 コール・ミー(ブロンディ)
5 ロスト・イン・ラブ(エア・サプライ)

クイーンはこれで5週間連続の1位。

★★☆☆ あの人の「ひとこと」 ☆☆★★(1980年の朝日新聞から)

◎売れっ子シナリオライターの日常

「主婦業の手抜きは絶対しない。その代わり、月給はみんな渡してもらうって約束で結婚したんですよ。こういう仕事してますとね、売れっ子じゃないと、せっかく書いたものを『あっち直せ、こっち直せ』って大変なの」(橋田寿賀子さん)

今ではバラエティ番組にも出演している橋田さん。ご主人がプロデューサーをつとめる連続ドラマ「橋田ドラマ・見合い結婚」が間もなく放映開始だそう。このコメントを見る限り、当時はまだ売れっ子ではなかったと謙遜しているようですが、その後は「あっち直せ」って言われない立場になられたのでは? それにしても、この新聞記事に掲載されている写真の橋田さん、ほっそりしてる……。

★★★ 「1980年にタイムマシンで飛んでいけたら楽しいね」15号
★★★  2002/7/16発行     読者数/2,036名(7/2現在)

★★★  発行者:建野友保 (tom@onfield.net)
★★★  道草オンラインマガジンonfield:
http://www.onfield.net/


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